学会に行ってきました(*_*;
9月4日、酷暑の午後、東海大学の○○さんと「虞犯・触法の障害者の地域支援」という重いテーマのシンポに出かけました。
参加動機は噂の三宅雪子国会議員の話を聞きたい、だったんだけどミーハー気分はすぐにふっ飛ぶ。三宅さんと一緒にパネラーしたのはこちらも有名人の元国会議員の山本譲司さん。この方は秘書給与疑惑でマスメディアに追い回されて、結局、1年7ヶ月の実刑判決。控訴せず刑務所に入った。そこで、軽微な犯罪を犯して刑務所を出たり入ったりしている少ない人たちが知的障害・認知症であることに衝撃を受ける。
彼らは、刑期満了で社会に戻るとき、「戻りたくない、他の刑務所に回して欲しい」と言い、山本さんはその言葉にたじろぐ。〔私も(@_@);〕
山本さんは1年1ヶ月で刑を終え、一年くらいは閉じこもり。その後福祉施設に働く。ここまでは普通の話。
彼は今、障がい抱え自立が困難な出所者の地域生活定着支援事業に係わる。先駆的な試みにトライし発言し、本も書く。しんどい話を元気に語る。
地域で生活する力〔住居も身内も仕事も家事力も〕のない人が地域に戻されたって生きていけないのは自明の理。それを何とかしようと彼のセカンドステージが始まる。
三宅雪子さんは弟さんが知的障害。マンションの管理人に夜8時以降は弟さんを外出させないで、エレベーターに一緒に乗るのがいや、と言われる。弟さんは企業に勤めている一般市民だが、そんなことは地域住民には関係ないらしい。
彼女の強さの秘密はこの露骨な差別の中で鍛え上げられたのかもしれない。彼女は国会でしつこく質問する。障がいの人の抱える問題解決のために闘う。そして明るい。
コーディネーターの田島良昭さんはいう、「知的障害者はみんな素直で、いい子。罪など犯すはずがない」と「専門家」のかたは思う、そう思い込み、現実にある問題をきづきもしなかった。私もそうだった。
学歴のある職歴もある住まいもある年金もある、そういう障害者としか接してこなかった。
専門家ではない山本さんと三宅さんが一番重いサポート志したのは、きっと必然があったのだ。
参加費6000円。さすが学会(@_@)。
だからこのテーマ何がなんでも自分のものにしなくちゃと思った。